商標費用と再出願

中国では、電子申請における商標更新の官庁費が450元/件であるのに対し、新規出願の官庁費が僅か270元/件のため、更新せずに同商標の再出願をした方が経済的で良いではないかと考える商標権利者は少なくありません。

しかし、本当に良いのでしょうか?

更新と再出願の時間的・経済的コスト及びリスクの有無等を比較しながら考えていきましょう。

両者の審査期間の長さ

まず、両者の審査期間の長さから、更新は再度出願よりかなり短いです。

更新手続きは、申請から許可されるまで、現在平均で僅か2ヶ月です。

一方、再出願は、通常の新規出願と同じとなりますので、順調に進んだ場合でも、出願から登録まで、平均で8~11ヶ月が必要です。

両者の実体審査の有無

次に、両者の実体審査の有無から、更新に対し、それが法的期間内に提出し、且つ申請書類に不備がなければ、国家知的財産権局商標局は実体審査を行わず許可するのに対し、再出願の場合、通常の新規出願と同様に実体審査を行うため、拒絶や異議申立のリスクが存在します。

もし拒絶や異議申立が出された場合、不服審判や異議答弁を行う必要があるため、その分の費用が更新手続きの費用を上回るだけではなく、手段を尽くしたとしても商標権を取得できないリスクも存在しています。

実例

ここでは実例をご紹介します。

商標第3070814号「三品王」は、第43類「レストラン、カフェテリア」等の役務での登録商標で、有効期間が2003年7月7月から2013年7月6日までとなります。当該商標は使用や宣伝により、関連公衆の間において、高い知名度を有しているため、2010年に広西省での著名商標と評されました。

当該商標が2011年4月19日に広西三品王飲食管理有限公司(以下は三品王会社という)に譲渡された後、三品王会社が2011年11月17日付で、第43類で新たに商標第10200366号「三品王」を再出願しました。

しかし、2012年8月29日に、再出願は2件の先行類似商標「三品農庄」、「三品楼」の存在で拒絶を受けました。このとき、旧商標はまだ有効期間内でしたが、不思議なことに三品王会社は何らかの原因で旧商標の更新を行いませんでした。

旧商標が無効になったため、再出願を失敗することはできません。そのため、三品王会社が再出願の不服審判、訴訟の第一審を行い、失敗した後、訴訟の第二審まで辿り着きました。

第二審では、「三品王」と2件の先行類似商標の知名度をそれぞれ立証し、混同されるおそれがないことが証明できたため、登録することができましたが、時間的・経済的コストが大幅に増えたことはいうまでもありません。

まとめ

第三に商標は、会社の無形資産であり、十年間の連続使用を経て、権利者の使用や宣伝によって、一定のブランド知名度と好感度を蓄積することができます。商標の更新は、このような企業の信用を継続させることができます。

中国商標出願の急増に伴い、先行類似商標により拒絶される案件も増えている中、新出願を拒絶を受けず、順調に登録することは容易ではありません。大事な商標権を守るために、期限内に積極的に更新を行うことをお勧めいたします。

中国商標出願サービス

圧倒的コストパフォーマンス!
安心の日本語対応で日本企業の皆様をサポート
中国商標出願・更新手続きならアイアールへ

中国商標のネーミングサービス

最適なネーミングをご提案します !
先行商標調査を必須とした安心のネーミングサービスを低コストで実現